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2013.04.30 (Tue)

even if we're just dancing in the dark ①

そもそもの発端は金交易の際に、マルセイユに行った時の話なんだが。
なぜマルセイユに行ったかは、まあこの際は関係ないかな。
知り合いの、当時のバーボンハウスに、俺と航海者養成学校で同期の女冒険家がいただろう。

彼女が猫を飼うことになって、積み込んだ金を売りさばくついでに、その猫の様子を見に行ったとかそんな感じさ。

うちの通訳マニアのお使いとかじゃあないのは確かだ。

大体、そんな事件じみたことが起こるのは夜というのが相場だったし、起こるはずがないと思ってたんだ。

その騒動は真昼間に起きた。なおかつ、広場のど真ん中でだ。とはいえ、最初から大騒ぎになるような感じではなかった。ちょっとした喧嘩が起きて、人だかりができているという具合だったんだがな。

それにしても、自分で言うのも恥ずかしい限りだが、こんな出会い方は今後はごめんこうむりたいもんだ。

もっとも、これで最後になればいいのだが。
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2013.04.19 (Fri)

セビリアの酒場から ~ことのはじまり 後編~

「・・・というわけだ。ロサリオ。」

話しを終えた後、セビリアの酒場にしかおいていない、しかもバーボンハウス商会員のみたしなむことのできる、特別なウィスキーが注がれたグラスを空にした。


「ふーん・・・。で、その人はどんな人なの?」


「内緒だ。」

「えー!!もういいじゃないそこまで喋ったんだし!」

「さっきの話で大体わかるだろうが。まったく女はこれだから・・・。」

「その女に今から会いに行こうって人が何を言ってるのよ。」

「お前みたいな噂好きで詮索好きな女じゃないんだよ!」

さっきまで静かだった酒場も一気にけたたましい怒声がひびきわたるようになり、酒場のマスターも呆れ顔で仕込みをしていた。

そんななか、また一人航海者が来店した。彼もまた、国籍こそ違えどこの酒場では顔なじみであった。


「なんだ。今日も酔っているのかな?しかも今夜はからみ酒か?まったくせわしないものだな。」


それまでロサリオに悪態をついていた男は振り返ると、なんだお前か、といったふうな表情を浮かべながらふんと鼻を鳴らすと、新しく注がれた琥珀色を口へ運んだ。



12:49  |  短編書き下ろし  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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