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2013.09.20 (Fri)

even if we're dancing in the dark ③

両者の間に割って入ろうと、俺はタイミングを計っていたが、なかなか踏み込む見切りがつけられない。

相手は3人。片や名刀マスカレードを手にしているとはいえ、女一人。仮にそれなりの賞金首といえども、この状況は不利といわざるを得ない。野次馬たちも固唾を呑んで、次の動きを見逃すまいと注視している。

すると、どこからともなく小石が投げつけられ、男の頭にコツンと当たった。

その瞬間、桃色の刀身が翻った。女は音もなく左足を大きく、だがすばやく踏み込み、男の懐へもぐりこんだ。

感心するまもなく、右手に握られた桃色の曲刀が左下から右上へと逆袈裟に切り上げられた。






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12:25  |  短編書き下ろし  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2013.06.24 (Mon)

食後に一杯の紅茶を。

「やあ、マスター。ランチメニューはまだ残っているかい。」


「おや、人気作家のオルティス先生。まだ大丈夫ですよ、Aランチは売り切れてしまってますが。」

「何を急にかしこまって、先生だなんて呼ぶんだ。いつもどおりにしてくれよ。じゃないと、二度と足を運ばないぞ。」


「へえへえ、すいません先生。さて、なににしましょうか?」

「じゃあ、Bランチとセイロン産の紅茶を。」


「かしこまりました。今日はながくなりそうですかな。」

「そうだなあ。できれば必要以上に長居したくはないのだけれどね。」


「大ヒットした幽霊話はちょっとした冒険でしたしね。なにより、うちの店で構想が練られた、しかも当事者がたまたまその場に居合わせたというのが大きかったですね。うちにとってもよい宣伝になりましたし。」

「そのわりには、私に1ドゥカートも礼金をよこさないじゃないか。」

「そうがつがつしないでください先生。今日のランチはサービスにしておきますから。」



23:30  |  短編書き下ろし  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2013.05.21 (Tue)

even if we're dancing in the dark ②

マルセイユの郊外にある、大きくもなく、貧相でもない、ちょうどよい感じの邸宅の前についた。

引越したという便りも何もないから、ここなのは間違いない。

玄関先にはなんと言っていいか、いいようのない表情をした大きな顔だけの石像がある。

いったいこれは何なのかよくわからないのだが、本人に聞きそびれていて結局わからずじまいだ。


ドアをノックすると、執事が出迎えた。以前に来たときと変わらない、若い優男だ。

まあ、本人はヴェラクルスかどこかにいる酒場の兄ちゃんにイれあげていたがどうなんだろうな。うまくいってたんだろうか。

実際のことはよく知らんが。それにしても執事も自分好みのをきっちり選んでくるあたり、あいつらしいといえばらしいことではある。



「いらっしゃいませ。ミッターマイヤー様。」




執事を見ながらそんなことを考えているとは露知らずに、丁寧に挨拶をしてくれた。




「やあ、久しぶり。ご主人は在宅かな?」



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00:41  |  短編書き下ろし  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2013.04.30 (Tue)

even if we're just dancing in the dark ①

そもそもの発端は金交易の際に、マルセイユに行った時の話なんだが。
なぜマルセイユに行ったかは、まあこの際は関係ないかな。
知り合いの、当時のバーボンハウスに、俺と航海者養成学校で同期の女冒険家がいただろう。

彼女が猫を飼うことになって、積み込んだ金を売りさばくついでに、その猫の様子を見に行ったとかそんな感じさ。

うちの通訳マニアのお使いとかじゃあないのは確かだ。

大体、そんな事件じみたことが起こるのは夜というのが相場だったし、起こるはずがないと思ってたんだ。

その騒動は真昼間に起きた。なおかつ、広場のど真ん中でだ。とはいえ、最初から大騒ぎになるような感じではなかった。ちょっとした喧嘩が起きて、人だかりができているという具合だったんだがな。

それにしても、自分で言うのも恥ずかしい限りだが、こんな出会い方は今後はごめんこうむりたいもんだ。

もっとも、これで最後になればいいのだが。
11:00  |  短編書き下ろし  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2013.04.19 (Fri)

セビリアの酒場から ~ことのはじまり 後編~

「・・・というわけだ。ロサリオ。」

話しを終えた後、セビリアの酒場にしかおいていない、しかもバーボンハウス商会員のみたしなむことのできる、特別なウィスキーが注がれたグラスを空にした。


「ふーん・・・。で、その人はどんな人なの?」


「内緒だ。」

「えー!!もういいじゃないそこまで喋ったんだし!」

「さっきの話で大体わかるだろうが。まったく女はこれだから・・・。」

「その女に今から会いに行こうって人が何を言ってるのよ。」

「お前みたいな噂好きで詮索好きな女じゃないんだよ!」

さっきまで静かだった酒場も一気にけたたましい怒声がひびきわたるようになり、酒場のマスターも呆れ顔で仕込みをしていた。

そんななか、また一人航海者が来店した。彼もまた、国籍こそ違えどこの酒場では顔なじみであった。


「なんだ。今日も酔っているのかな?しかも今夜はからみ酒か?まったくせわしないものだな。」


それまでロサリオに悪態をついていた男は振り返ると、なんだお前か、といったふうな表情を浮かべながらふんと鼻を鳴らすと、新しく注がれた琥珀色を口へ運んだ。



12:49  |  短編書き下ろし  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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